第27回放射線腫瘍学夏季セミナーは、2026年8月1日（土）と2日（日）の2日間で、三重県伊勢市にて開催させて頂くことになりました。今回、当番世話人のお話を頂いた時に、1999年の第1回夏季セミナーにドキドキしながら参加したことを思い出しました。第１回のセミナーは大変素晴らしく、冊子は今の倍ほどの厚みがあり、スライドのシラバスではなく、講師の先生方の解説文が掲載されていました。当時は、今のようにわかりやすい日本語の教科書はなかったので、日々の診療で悩んだ時には、その冊子を何回も見返していました。この度、このような貴重な機会を頂き、先人の先生方の素晴らしい夏季セミナーの歴史に恥じないように努めたいと思います。

本夏季セミナーのテーマは、「語り尽くそう放射線治療の魅力」としました。昨今の放射線治療の進歩が素晴らしいことを、誰もが感じておられると思います。手術と化学療法との組み合わせだけでなく、免疫療法との組み合わせで期待以上の効果が得られることもあります。もちろん、有害事象についても慎重にみていく必要があります。講師の先生方からは、放射線治療が今後も更に発展していく魅力ある分野であることを紹介して頂きます。また、伊勢シティホテルでの懇親会では、「美し国（うましくに）三重」の食材を楽しみつつ、放射線治療について語りあっていただければと思います。

会場のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢は、近鉄宇治山田駅の駅前にあり、伊勢神宮の外宮は会場から徒歩圏内にあります。伊勢は観光地でありながら、宿泊施設はさほど多くはありません。早めにホテルを予約して頂くか、鳥羽まで足を延ばして頂くのも良いかもしれません。是非、この機会に憧れの伊勢路を訪ねて頂き、伊勢の厳かな雰囲気を感じて下さい。多くの先生方のご参加をお待ち申し上げます。

第27回放射線腫瘍学夏季セミナー
当番世話人　伊井　憲子
（伊勢赤十字病院 放射線治療科 部長）